デコルテとは、部位で言うと首から胸元の範囲。元々はファッション関連で利用されていた言葉で、なじみがあるものでは結婚式のドレスなどで良く利用されます。

首や肩といった頭を支える組織であるデコルテは日常生活において疲労しやすい箇所でもあり、筋肉のコリが発生しやすい場所。
顔から老廃物を流してくるリンパの出口が鎖骨付近にあるのですが、この老廃物や筋肉のコリなどが合わさって、むくみなどのトラブルも引き起こしやすい所でもあります。

また、首などの皮膚は体の中でも薄い方であり、とてもデリケート。皮膚が薄いという事は潤いを保つ構造も弱いため、乾燥しやすい部位でもあります。
このように、デコルテはそもそも肌トラブルが引き起こされやすい部位でもあるため、日ごろのケアをしっかり行ってエイジングケアしていく事が重要です。

デコルテケアでむくみを解消すると、バストの血流改善にも効果を発揮します。
首や肩などにむくみがあり血行が悪くなっていると、バストへの栄養供給が不十分になってしまいますが、しっかりとデコルテケアをして血流を改善すれば、バストが十分な栄養を取り込めるようになってバストアップにも繋がります。

また、デコルテ部分の筋肉が緊張してこった状態になっていると、バストも筋肉に引っ張られ、ボリュームを失ってしまいます。
筋肉のコリをほぐす事で、本来のバストボリュームに戻す事ができるため、これだけでもバストアップには重要な効果を発揮します。

デコルテケアの大きなポイントは3つ。リンパの流れを促進して老廃物や水分を貯めない事と、正常な血流を促す事。そして、パーツに合わせた保湿ケアを行う事です。

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デコルテケアの一つ目のポイントが、リンパ。
デコルテ部分には顔から流れてくるリンパの出口があり、更にデコルテのリンパはワキの方に向かって流れています。
顔からは垂直に落ちてくるのに対し、デコルテは横に流れるという違いもあり、デコルテのリンパはつまりやすい場所の一つ。しっかりとリンパの流れを促してむくみを解消すると、それだけでデコルテラインがすっきりとして、女性らしく美しく見えるようになり、更にはむくみによって圧迫されていた血流も改善します。

二つ目のポイントは血流ですが、血流を保つためにはむくみの解消の他に冷えへの対策が重要となります。
首は重要な血管が数多く通っている部分。首元が冷やされると、血液そのものが冷やされてしまいデコルテだけではなく全身が冷えやすく、血流が悪くなってしまいます。
首元を冷やさないような服装を選んで、適切な血流を保つようにしましょう。

三つ目は保湿ケアによる乾燥対策ですが、デコルテは首から鎖骨と鎖骨から下で皮脂や汗の出方が異なるため、それぞれに合わせた保湿方法を取り入れる必要があります。

まず、首から鎖骨部分については皮膚も薄く乾燥しやすい箇所であるため、水分だけではなくクリームなど油分による保湿ケアも行うようにしましょう。
紫外線に当たりやすい部位でもあるため、日焼け止めなどによるUVケアも重要です。

一方、鎖骨から下の部分はどちらかというと汗をかきやすく、蒸れやすい場所。寝る前などはクリームなどを利用した保湿ケアを行った方が良いですが、日中はベビーパウダーなどを利用して、蒸れたり摩擦刺激が発生するのを防ぐケアを行った方が良いでしょう。

美しいデコルテラインを作るためには、顔のスキンケアと同様、毎日のスキンケアをデコルテにも行う事が大切です。

スキンケアというとどうしても顔ばかりに目がいきがちですが、皮脂は顔だけでは無く当然のことながら全身で分泌されていますし、日常生活の中でデコルテを含めた全身の肌はダメージを受けています。
顔以外の肌だってダメージを受ければ乾燥しやすくなったり、肌荒れをおこしますので、顔と同じようにしっかりとケアをする事が大切なのです。

特に、デコルテラインは紫外線を浴びやすく影響を受けやすい部位なので、保湿ケアはもちろんのこと、日焼け止めによるUVケアもしっかりと行いましょう。
デコルテラインはパーツの範囲が広いので、多めに使える日焼け止めをこまめに塗り直すなどのケアが大切です。

デコルテばかりを特別視してケアしなくても、例えば顔のスキンケアをする際に、手に残ったスキンケアコスメを首やバスト付近などデコルテ部分まで伸ばしていくだけでもしっかりとケアは行えますし、こうしたスキンケアによってニキビなどの肌トラブルの防止が出来ますので、まずはついでケアからデコルテのケアを始めましょう。

デコルテのリンパを流す場合、下記のマッサージが効果的です。

デコルテのケア方法の一つとして、ホホバオイルを使ったリンパマッサージがおすすめです。

デコルテは特に鎖骨部分のリンパが詰まりやすく、むくみや老廃物蓄積によるターンオーバーの乱れといったトラブルが発生しやすい部位。
しっかりとリンパを流すようにマッサージを行う事で、リンパの滞りを解消して肌トラブルを回避しやすくなります。

リンパマッサージは、保湿力が高いオイルを利用してお風呂上りに行うのがおすすめ。
お風呂で血行が促進された状態で行う事で、リンパの流れも改善しやすくマッサージ効果を高められる他、オイルの美容成分が浸透しやすくなるという効果も得られる事から、スキンケアの効果もアップします。
保湿力が高いオイルを選ぶ事でお風呂上りの肌の乾燥も防ぐ事が可能なので、おすすめのオイルとしてはホホバオイルやアーモンドオイルといった、肌への安全性も高く、尚且つ保湿効果や美容成分が豊富なオイルです。

マッサージの方法は、まず初めに手のひらにとったオイルを両手で挟み込んで、体温であたためます。
オイルは冷たいよりも温かい方が伸びがよくマッサージに適した状態になるほか、温める事で肌に浸透しやすくなるので、かならず一度手のひらで温めてから利用しましょう。

オイルを温めたら、最初は鎖骨と胸の間辺りを少し強めに、円を描くようにしてマッサージします。鎖骨周辺にあるリンパを流す事で、首のリンパを流しやすくします。
次に、首の後ろから肩を押してリンパを流します。

首から肩にかけてのリンパが流れてコリがほぐれてきたと感じたら、仕上げに蒸しタオルを使いましょう。
蒸しタオルをデコルテに当てて温める事で、オイルの成分を肌に浸透させやすくなるほか、血流を促進して老廃物の流れを促す事ができます。
そして、蒸しタオルをしばらくデコルテにあてて温めたあと、そのままオイルをタオルでふき取り、最後に化粧水やクリームで保湿ケアをして完了です。

デコルテのケアでもう一つ気を付けたいのが、座る時などの姿勢。
猫背など座る時に頭が前にでている状態や、うつむいたような状態になると、首から下にかけてシワが作られ、更に首は乾燥しやすいためシワが残りやすく、キレイなデコルテでは無くなってしまいます。
首周辺のシワやたるみは年齢を感じさせやすい部分の一つでもあるため、なるべくしっかりとケアしておくようにしましょう。

デコルテケアを行う際には、アロマオイルを使ってリラックスしながらのケアもオススメです。

アロマとは自然の植物などから抽出した香りを用いてケアを行う事で、香りによってリラックスしたり集中力をアップさせたりという効果を発揮します。

デコルテのケアを行う際には、リラックスする香りを取り入れる事で、自律神経を安定させながら、肩周辺の緊張をといて筋肉を和らげ、マッサージの効果をアップさせる事ができます。
また、アロマの成分が吸収される事でデコルテ周りの血行も促進しやすくなるため、血流と一緒にリンパの流れも改善しやすくなります。
リンパの流れが滞っていると余分な水分や老廃物などの排出がうまくいかず、むくみや肌荒れといったトラブルを引き起こしやすくなりますので、これらをアロマとマッサージの相乗効果で改善する事で、むくみを解消してすっきりしたキレイなデコルテラインをみせる事が可能となります。

アロママッサージを行う際には、基本的に自分が好みだと思う香りを使う事がおすすめ。好きな香りを感じながらケアを行う事で、気持ちもリラックスしやすくマッサージの効果がアップします。

香りの好みとは別に、アロマが持つ効果からのおすすめで言えばラベンダーやゼラニウム、ネロリなどがおすすめの香りとなります。
ラベンダーはよく安眠したい人にオススメのアロマとして紹介されますが、不安を和らげてリラックスする効果があり、安眠作用をもちます。
ゼラニウムは甘い香りのアロマで、ストレスの軽減に効果があるとされています。緊張を和らげる事でむくみの改善や血行促進といった効果もあるため、マッサージにぴったりです。
ネロリはフローラル系の香りのアロマで、こちらもストレス軽減によるリラックス効果の高いアロマ。ヒステリー状態など過度の緊張を落ち着かせる作用をもっているので、忙しさでイライラしがちな人に特におすすめです。

アロママッサージはまず、製油を手のひらで温めて伸ばしやすくし、最初に首の後ろから前の方にむけて優しく伸ばしていきます。
次に、鎖骨からワキの方に向けてマッサージを行うのですが、鎖骨周辺をマッサージする時は指にちょっと力を入れて鎖骨をつまむように押し、脇の方に向かう時はなでるようにマッサージを行いましょう。
脇の付近にはリンパ腺が集中し、排出しやすくなっていますので、鎖骨からワキにリンパを流してマッサージする事でデコルテのむくみが解消しやすくなります。

デコルテのケアでもう一つ気を付けたいのが、座る時などの姿勢。
猫背など座る時に頭が前にでている状態や、うつむいたような状態になると、首から下にかけてシワが作られ、更に首は乾燥しやすいためシワが残りやすく、キレイなデコルテでは無くなってしまいます。
首周辺のシワやたるみは年齢を感じさせやすい部分の一つでもあるため、なるべくしっかりとケアしておくようにしましょう。